飲食店を開業する流れと手順!失敗しないための優先順位チェックリスト

飲食店開業

飲食店の開業には、物件探しから資金調達、行政手続きまで非常に多くのステップがあります。実は、進める「順番」を間違えると、数十万円以上の追加費用が発生したり、オープンが数ヶ月遅れたりする致命的なリスクがあります。

この記事では、手戻りなくスムーズに店を開けるよう、優先順位を4つのフェーズに分けてわかりやすく解説します!

フェーズ1:【最優先】すべての土台となる「構想と資金」

まずは「どんな店にするか」の言語化と、それを実現するための「お金」の確保からスタートします。特に融資を利用する場合、申請から実行まで1〜2ヶ月かかるため、真っ先に着手しましょう。

コンセプトの決定と「事業計画書」の作成

まずは頭の中にあるアイデアを具体的な形にします。

  • ターゲット層(誰に)
  • 提供メニュー(何を)
  • 客単価・目標売上(いくらで)

これらをまとめた「事業計画書(創業計画書)」を作成します。これは単なるメモではなく、次のステップである融資を受けるための最重要書類になります。

資金調達(自己資金の整理 + 融資申請)

物件取得費、内装工事費、数ヶ月分の運転資金など、開業に必要な総額を算出します。

自己資金だけで足りない場合は、日本政策金融公庫や地方自治体の創業融資へ申し込みを行います。融資の審査には時間がかかるため、早めの行動が鉄則です。

フェーズ2:【最重要】失敗できない「物件確保と要件確認」

物件選びは、お店の売上を左右するだけでなく、「そもそも飲食店の許可が下りるか」という法律的な問題にも直結する最重要フェーズです。

物件探し・契約(★最大の注意ポイント)

コンセプトに合う立地の物件を探します。ここで絶対に守ってほしい鉄則があります。

⚠️ 契約前に必ず行うこと

気に入る物件が見つかったら、契約書にサインする前に、物件の図面を持って「保健所」へ事前相談に行ってください。

「手洗い場の位置」や「シンクの数」など、保健所の定める基準をクリアできる構造かどうかを事前にプロ(担当者)に確認してもらうためです。契約後に「許可が下りない構造だった」と発覚すると、莫大な追加工事費用がかかります。

内装・設備工事の設計と見積もり

保健所のOKが出たら物件を契約し、内装業者を選定します。厨房設備(ガス容量、電気容量、排気設備)が、自分の出したいメニューの調理に耐えられるスペックかどうかも必ず確認しましょう。

フェーズ3:【重要】営業に必要な「資格と行政手続き」

工事が進む前後のタイミングで、オープンに不可欠な資格の取得と行政への申請を進めます。

必要資格の取得
  • 食品衛生責任者: 各店舗に必ず1名必要です。資格がない場合は、都道府県が実施する1日講習を受講します。席が埋まりやすいため、スケジュールが決まったらすぐに予約しましょう。
  • 防火管理者: スタッフと客席を合わせた収容人数が30人以上の店舗で必要になります。
保健所への「飲食店営業許可」申請

内装工事が完了する1週間〜10日前を目安に、保健所へ申請書を提出します。

工事完了後、保健所の担当者が実際に店舗へ来て「実地検査」を行います。無事に検査をパスすれば、数日後に「営業許可書」が交付されます。

その他、必要に応じた行政手続き
  • 消防署: 「防火対象物使用開始届出書」などを提出。
  • 警察署: 深夜0時以降にお酒をメインに提供する場合は「深夜酒類提供飲食店営業の届出」が必須です。
  • 税務署: 開業後1ヶ月以内に「個人事業の開業届出書」を提出します(法人の場合は別途、法人設立手続きが必要です)。

フェーズ4:【直前】オープンに向けた「最後の仕上げ」

ハード面(物件・許可)が整ったら、いよいよお客様を迎えるためのソフト面(人・モノ)を仕上げます。

仕入れルートの確保と試作

食材や酒類の仕入れ先を選定・契約し、実際の厨房機器を使ってメニューの最終試作と価格決定を行います。

採用と研修

アルバイトなどの求人募集を行い、スタッフを採用します。接客手順、調理手順、レジ操作などのオペレーションをトレーニングします。

告知・プロモーションとプレオープン

SNSの開設やGoogleビジネスプロフィール(MEO対策)への登録、看板の設置などを行います。

いきなりグランドオープンすると現場が混乱するため、数日前に知人や関係者を招いた「プレオープン(シミュレーション営業)」を行い、課題を洗い出すのがおすすめです。

まとめ:飲食店の開業スケジュール一覧

最後に、全体の流れを時系列で振り返りましょう。

時期(目安)やること
半年前〜コンセプト決定、事業計画書の作成、融資申請
3ヶ月前〜物件探し、(重要)保健所への事前相談、物件契約
2ヶ月前〜内装工事スタート、資格の取得(食品衛生責任者など)
1ヶ月前〜保健所へ営業許可申請、スタッフ採用、仕入れ先決定
数日前〜直前保健所の実地検査、プレオープン、告知
当日グランドオープン!

飲食店の開業で最も恐ろしいのは、「手戻りによる費用のロス」です。特に「物件契約前の保健所への事前相談」は、リスクをゼロにするために必ずスケジュールに組み込んでください。

一歩一歩、着実に準備を進めて、理想のお店をオープンさせましょう!

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